2016年5月25日水曜日

ヴォーヴァンの防衛施設群 ④ ブザンソン

訪問世界遺産

フランス最初の緑の都市ブザンソンはフランシュ・コンテ地域の首府である。ここはガロ・ロマン時代以降いつの時代も要所として機能を果たしてきた。それは地形にありドゥー川が大きく蛇行し,ちょうど巾着のような形をし、その入り口は100メートルほどの崖となっている。この崖の上に17世紀ルイ14世のもと築城の名手と言われたヴォーヴァンが20年余りをかけて城塞都市(シタデル)を造った。これは彼が造った防衛施設で最も評価が高い。上には現在は博物館、動物園などがあるが登ってみる価値があり、大きく円を描いて流れる川の中の旧市街を一望できる。ほか市壁やグリフォン砦がある。
 この町はスイス国境に近いこともあり、古くから時計産業が盛んで1860年に設置されたサン・ジャン大聖堂の天文時計は一見の価値がある。ちなみに現存の[LIP」という時計メーカーはここである。
 文化面では小説家のヴィクトル・ユーゴーの生家は旧市内にある。また世界的に有名な国際指揮者コンクールは1959年小沢征爾さんが優勝以来、佐渡裕さんなど多くの日本人の優勝者が出ている。大学は皇太子妃雅子様も外務省時代に夏季講座を受けていると聞いている。

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