2016年4月17日日曜日

ブルゴーニュの地域圏 ③ー④ ディジョン

訪問世界遺産

百年戦争の14から15世紀にはヨーロッパ最強の国として黄金時代を築いた旧ブrゴーニュ公国の
首都ディジョンは今ではフランス人が最も住みたい芸術と食の町である。名産品として有名なディジョン・マスタードがある。第二次大戦後低迷の続いた特産のカシス・リキュール(Creme de Cassis)と白ワインの販売に頭を悩ましていたキール市長は自ら考え出したのが辛口の白アリゴテにカシス・リキュールを加えた甘口のカクテルである。これが市長の名を取った「Kir」と呼ばれる。カシスの量は好みで甘口ややや甘口にできるが、白ワインはアリゴテが正統派であり、他のワインを使うものは単に「ブラン・カシス」と区別している。その後キール・ロワイアルやキール・アンぺリアルなどに派生して今では世界中で知られるようになった。

2016年4月11日月曜日

ブルゴーニュの地域圏 ③-③ ボーヌの旧市街

訪問世界遺産

ブルゴーニュの地域圏 ③-③ ボーヌの旧市街
 石垣時には堀と石垣に囲まれた旧市街は歩いてどこにでも行ける大きさでこの人口(約3万)がちょうどいい感じがする。もちろん新しいものが入ってくるのは何処でも変わらないが古いものがいつでも対等に存在するところが好きだ。
 例えばフランスでは新聞は配達しないのでカフェ・バーに毎朝買に行く。どこの家でもおじいちゃんがその役で出かけて行っては知り合いと長話が日課となる。新聞は今では1ユーロと少しだが釣銭で決まって飲むのが「un petit blanc](白の地ワイン1杯)である。タバコはグロワーズ、これがブルギニヨン、いやボーノワの魅力である。文化とは人が創るものなんだ。


2016年4月7日木曜日

③‐② ワインの王

訪問世界遺産

③‐② ワインの王 ブルゴーニュの中心 ボーヌは銘醸蔵で働いていた街であり、その後も何度も訪ねる第二の故郷でもある。ローマ帝国が交通の要所として開いて7世紀には街の回りに城壁が作られ、12世紀に現在の石造りになった。ワインに関する多くのポイントがあるが、まず目に留まるのが1443年にニコラ・ロランが建てた施療院(Hotel-Dieu)でオスピス・ド・ボーヌとして1959年まで使われていた。中庭に面した屋根は独特の幾何学模様で有名である。見学の際は28のベッドでミサができる大ホールの他厨房や「最後の審判」のタペストリを忘れづに、また寄贈された多くのぶどう畑を持ち、現在では年1回行われるオークションはピエスと呼ばれる小樽単位で取引され、現物は後渡しの先物取引でその年のブルゴーニュの価格に基盤となるのもでバイヤーしか入れないが世界中から人が集まるので知られる。ワインは全てHospice de Beauneの文字とマークが入ったラベルが使われる。
 最後にこの地方の料理はコック・オー・ヴァン(鶏肉の赤ワイン煮)、ブッフ・ブルギニヨン(牛肉の赤ワイン煮)、エスカルゴなどである。